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活動紹介

仲人・結婚相談業サービス標準化委員会(第3回)

日 時:平成19年9月28日(金)13:00~15:00
出席者:原口委員長、石坂委員、高本委員、土橋委員、宮原委員、向山委員
ゲストスピーカー:結婚情報サービス協議会(MISC)専務理事・吉岡氏


冒頭、原口委員長より、ゲストスピーカーとしてMISCの吉岡専務理事が出席することについて説明があり、委員より承諾された。その後、以下の論点について順次議論が行われた。委員からの主な発言は以下のとおり。


1.MISCでの検討状況について

(1)認証基準について

MISCでは、結婚相手紹介サービス連合会(連合会)とともに、認証基準の在り方について議論をしてきた。
また、本委員会での議論の状況については原口委員長とも意見交換しているが、認証基準に盛り込むべき内容・方向性については、本委員会での議論と基本的に同じであると考えている。今後とも、業界全体で活発な議論ができることを願う(吉岡氏)。
先日、当業界に関して国民生活センターに寄せられている苦情・相談の分析結果が経済産業省より公表された(「結婚相談業・結婚情報サービス業における苦情・相談内容に関する調査報告書」(平成19年9月21日))。
中小の仲人・相談室は、苦情の大半は「大手事業者が原因」と主張するが、この調査によれば、中小の仲人・相談室にも大手事業者と同じ苦情・相談が寄せられていることが明らかになっている。やはり、業界一体となって基準作りに取り組まなければならない(原口委員長)。
認証基準については、MISCや連合会が議論を主導してしまうのではないかと心配している(向山委員)。
本委員会の目的は、中小の仲人・相談室の声を取りまとめることであり、その結果については委員長の責任で、MISCや連合会と調整し、業界統一基準につながるように進めている。
また、今回はMISCを代表して吉岡氏に出席を願った。今後も、本委員会での議論を、MISCや連合会と調整することで、中小の仲人・相談室の声を反映することができる(原口委員長)。
中小の仲人・相談室の本音を言えば、やはりマル適マークを取得したいと考えていると思う。しかし、マル適マークを取得するためには、契約ルールや個人情報の取扱などで対応が不十分な点がある場合には、必要なコストをかけて対応しなければならない。
本委員会に出席している連盟・組合のトップは加盟相談室等に指導することが求められるのではないか(高本委員)。

せっかくマル適マークの制度がスタートしたとしても、大手事業者しか取得できないような仕組みになってしまっては、実効性がない。中小の仲人・相談室が業界の8割近くを占める以上、厳しい認証基準を定めつつも、仲人・相談室もマル適を取得できるような認証基準となるように本委員会で議論しなければならない(石坂委員)。

今回は、最初ということもあり、認証基準の方向性が一致していることを確認するにとどめ、次回以降も吉岡氏に出席いただき、認証基準の具体的な内容について議論をしたいと思う(原口委員長)。

(2)認証団体について

既に認証基準が公表されているエステにおいては、認証団体は「専門性と中立性」のバランスの取れた組織であるべきとの指摘がなされており、当業界においても同じことが言えると思う。認証基準だけでなく、認証団体の在り方についても本委員会で議論していただきたいと考えている(吉岡氏)。

ライフデザインカウンセラー協会としてもNPO法人の立場から、認証団体に協力したいと考えている。もっとも、まずは認証基準の議論を進めることが重要であり、認証団体の在り方については追って議論したい(原口委員長)。


2.個人情報の取扱ルールについて
個人情報の取扱については、紙に印刷した会員プロフィールシートを加盟相談室に配布している場合と、インターネット経由で会員プロフィールを閲覧できるシステムを提供している場合とで対応が異なると考えられる。それぞれで必要となる対応について、資料で整理した(原口委員長)。
個人情報の取扱は相当慎重に行わなければならないことは理解する。しかし、現場の相談室では、中々理解が進まない部分でもあり、苦労している。
また、当連盟の場合、紙とインターネットの両方を利用している加盟相談室が約半数存在しているので、このような相談室にも配慮した対応についても議論が必要と思われる(土橋委員)。
当協会のシステムは、個人情報の漏洩対策については、かなりのレベルのスペックを備えているが、それでも現場の相談室では当協会が想定している方法とは異なる利用がなされていることもある。各連盟・協会が、加盟相談室に対して個人情報の取扱について指導・教育をし続けて、意識を高めていくことが必要だと思う(石坂委員)。
そのためには、いきなりルールを作るのではなく、加盟相談室が守らなければならないルールをガイドブックのような分かりやすいものを作って周知してはどうか。皆さんでアイデアを持ち寄って、ガイドブックを作成し、各連盟・組合の定例会等で説明会を根気良く続けていくのが良いと思う(石坂委員)。
もちろん、ルールを作る際にはしっかりしたものを作らなければならないが、当連盟は、加盟社数も多く、急にルールができても一斉に周知することは現実的に難しい。期限を区切ることなどにより、段階的に対応を求めていくことが現実的だと思う(土橋委員)。
次回の会合では、各連盟・組合の説明会で配布できるような個人情報取扱に関するガイドブックの案を作成して議論させていただきたい(原口委員長)。

3.今後の本委員会の運営について
今回ゲストスピーカーとして出席したMISC専務理事の吉岡氏には、次回以降も引き続き出席することを、本委員会として依頼した。
日本ブライダル連盟の田中理事長と日本仲人連盟の土橋理事長は、「結婚相談業サポート協会」を形成していることから、次回以降の会合には、同協会として代表者を1名出席させることとした。
その他の委員の取扱については委員長一任とする。

第3回会合第3回会合第3回会合

【第3回会合のまとめ】

認証基準については、業界として一本化を目指して議論をする。そのために、MISC専務理事の吉岡氏には次回以降も出席を求めることとする。

個人情報の取扱ルールを個別の事業者に徹底するために、ガイドブックを作成し、これに基づいて各連盟・組合組織の会合で説明会などを実施することとする。