2020年の人口動態統計(概数)が発表されました
厚生労働省が2020年の人口動態統計(概数)を公表しました。
コロナ禍真っただ中の2020年ですが、その1年でどのような変化が起きているのか。まずは出生数です。
3月にご紹介した速報値とほぼ同じ、約84万人となり過去最少を更新しています。
しかし、2018年→2019年が「53,166人減」であったのに対して、今回2019年→2020年は「24,407人減」と減少数は小さくなっています。
現在も続くコロナ禍の影響によってこの2021年については、80万人を割り込むのではないか。と各研究所で試算されています。
続けて合計特殊出生率ですが、3年連続の低下となっています。
昨年策定された2025年までの少子化対策の指針である「少子化社会対策大綱」では、目標として「1.8」とされていますが、コロナ禍もあって非常に厳しい状況と言えます。
こちらは都道府県別の合計特殊出生率です。
こちらはほぼ例年通り、沖縄・九州そして島根県が上位、関東・東北などで下位が目立ちます。
2020年でも多くの都道府県で前年よりも低い値となりました。
2018→2019年は「71,794人減」。今回の2019年→2020年は「15,962人減」と減少幅は小さくなっています。
死亡数が大幅に減っているのですが、出生数の減少が続いた為、14年連続の人口減になりました。
そして!婚姻件数は…令和婚による増加から一転、73,517件減少し、戦後最少の件数となりました…。
コロナ禍で結婚式が挙げられず、延期といったニュースも多くあり、その影響も考えられます。
しかし自粛やテレワーク等で「一人でいるのが寂しい」「パートナーが欲しい」といった方が増加しているというアンケート結果もあり、コロナ明けは反動的な動きもあるのではと予想されます。
今後の動きに期待です!
そして最後は、毎年の婚姻件数に占める再婚者の割合です。
2000年あたりから上昇が顕著になり、現在では1/5近くが再婚となっています。
2020年の人口動態統計、いかがでしたでしょうか。
出生数等、全てが大幅減か?!という危機感を感じる世情であり、残念ながら実際に人口など減少が続いておりますが、減少幅が小さくなっている等、今後も各値の変化に注視が必要です。