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活動紹介

5月27日 原口事務局長による講演会

 5月27日、当協会の原口事務局長による講演が、六本木ヒルズで開催されました。 
 この講演では、国家公務員から転じて、NPO法人設立を通じて社会起業を目指す原口事務局長が、JLCAの活動を通じて何を実現しようとしているのかについて、質疑応答も含めて2時間にわたる説明がされました。


原口事務局長による講演会 講演では、原口事務局長が経済産業省に在職中にどのような仕事をしてきたのか、またどうして辞職することを決断したのかという話を皮切りに、現在に至るまでの考えや今後の展望について語られました。

 大学在学中に、世の中のために役に立つ仕事をしたいという想いから、公務員を志し、中でも日本の国際競争力を高めるような政策立案に関わりたいという気持ちから経済産業省を目指したとのこと。

 しかし、上司と共に様々な仕事を進めていく中で、自分が日々行っている仕事が、本当に世の中のために役に立っているのかということを疑問に思うようになったといいます。

 また、そのような考えが強くなっているときに、未婚化・晩婚化問題という社会問題について研究する研究会のプロジェクトマネージャーを担当することになり、自ら調査方針を策定し、研究報告書を作成するという経験をしたとのこと。

原口事務局長による講演会 この研究会では、未婚化・晩婚化の背景には、従来の日本社会に存在した地域コミュニティーや会社内の人間関係といった、社会的に結婚を後押しする仕組みがなくなってしまっていることがあると指摘されました。また、このような社会構造の変化は、結婚だけでなく、仕事や育児、キャリアデザインという様々な生活の場面で、「相談する人がいない」という状態を生んでいることにもなっていると考えられます。

 原口事務局長は、この研究会の後、別の部署に異動してしまうのですが、研究会で報告した「相談する人がいない」という状況を解決するためには、人生をどのように生きるかを考える「ライフデザイン」ということの重要性を普及啓蒙するとともに、「ライフデザイン」の専門家の育成が重要であると考え、JLCAの設立に至ったといいます。

 原口事務局長の講演は1時間程度で一段落し、出席者の方々にもキャリアを考える上で必要になるポイントについて、課題形式で取り組んでいただきました。

原口事務局長による講演会 講演の出席者の中には、社会起業を志している人も数多くいたことから、キャリアや転職を考えている人々に多く読まれているといわれる「働くひとのためのキャリアデザイン」(金井壽宏著(PHP新書))に基づいて、「どのような仕事をすれば、自分自身も社会的意義ややりがいを感じながら取り組むことが出来るのか」という課題が示され、出席者とも活発な意見交換が行われました。

 「自分がやりたいこと」や「自分が得意なこと」をきっかけに職業を選択するという考え方もありますが、「何のために働いているのか」というやりがい・生きがいを感じながら働くことの重要性を、出席者の皆さんにも共有いただけたと思います。

 JLCAでは、ライフデザインカウンセラー資格の運営だけでなく、このような講演活動を通じて、より多くの人々が自らライフデザインについて考えるためのきっかけ作りを今後も行っていきます。